伝承行事 |
1月 |
左儀長 |
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1月7日から13日まで、数え年12歳の男子を頭に唄を歌いながら各戸より竹や藁を集めました。
♪左儀長や竹、藁おくれ それがなければ銭おくれ どやな、どやな
14日には青竹を組み、そこに藁が巻かれ、子供たちが書いた天筆さん(願い事を書いた短冊、書初め)や正月のかざりものが取り付けられ、夕方になると金神社の御神火によって奉火されました。
13日夜には奉仕をした子供たちの頭をつとめる家で夕食が出されました(コンニャク、白和え、豆腐汁)。
左儀長が終わると残り火をそれぞれの家に持ち帰り、15日(小正月)に使う小豆粥を炊きました。
現在:12歳を頭とすることは継承されていますが、
準備は宮世話が行い、参加する子供たちへの食事は14日の昼食が自治会館で出されています。 |
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3月 |
苦菜会にがなかい
苦菜法会 |
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2月28日になると小南(現在の野洲町)より苦菜が届けられ、老ナ衆(年齢順に10人の年長者によって組織されている)が御坊の茶所でむしろに広げて世話をします。
これを3月6日の苦菜さんの日に調菜(ちょうざい)して、蓮如上人と道西を偲んでお参りに来た人々に御斎(おとき)として出します。
会は法話で始まり、少し前までは法話のあとお参りに来た人々は蓮如池に立ち寄って清水を汲んで持ち帰り、仏前に供えました。
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蓮如上人御正当法事 |
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5月 |
蓮如上人御影像渡り |
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8月 |
地蔵盆 |
町内の女子が御坊に集まって地蔵様を祭ります。 |
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11月 |
報恩請 |
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御坊(老ナ衆が定めた宿)に紋付・袴をつけ集まり、正信偈(しょうしんげ)を勤めます。
【正信偈】正信念仏偈の略、弥陀、釈尊、三国七高祖の教えた念仏を正信すべきことが述べられる
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12月 |
開銭 |
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伝承:24日ころになると、年貢や町内の諸経費の決算がされ、ここから水入れ当の手当てが支払われました。
町の諸行事を維持するための重要な行事で、皆納かいのう(完納)しないと町内にいられない時代もあったと言われています。
現在:内容は変化していますが、今も継続しています。
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